音感にも声質にも、さほど本題はないにもかかわらず、なぜか歌が下手、という人がいます。もちろんあがり症だったり、緊張しやすい性格だったりして実力を発揮できないというケースもありますが、これは精神的な問題です。こうしたケースを除いて、なぜか音痴、という人の中には、そもそも曲を歌いきるだけの体力がない人というのもいるのです。喫煙者の人などは、息切れがしやすいでしょうし、大いに酔っぱらっていったカラオケ屋では、普段はうまい人でも下手になってしまうという事は良くあります。
通常、呼吸に気をつけて歌を歌うと、有酸素運動と同じ位のカロリー消費があります。最近はカロリー消費量を表示してくれるカラオケ屋さんもありますから、カラオケダイエットなどは流行っている訳ですね。歌を歌うというのは意外と体力がいることなのです。特に大きく動きのあるダンスやパフォーマンスを行わなくても、ライブでは汗だくになるアーティストもいます。実は歌を歌うというのは、体力がなければできないことなのです。
体力を鍛えるといっても、もちろんマッチョで体脂肪率10パーセントを目指しましょう、というような話ではありません。普段からなるべく歩くように心掛けていたり、時間があるときはエレベーターよりも階段を使ったりなどを心掛けておくだけでも充分です。そして筋力を付けるなら、腹筋と背筋です。歌を歌う際に、重要な姿勢を正しく保ち、声を出しやすくしてくれます。また、腹筋に力が入るようになると、大きな声も出しやすくなります。声を鍛えることだけが、音痴を治すことではありません。色々な方向から、自分でできる範囲のことからはじめてみてください。
